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エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人事件』
エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人事件』

モルグ街の殺人事件

推理小説の元祖「モルグ街の殺人事件」を含むポオの短編集。
『世界短編傑作集1』で、初期のミステリ作品を読んだ勢いで、そんじゃコレもついでに読んでおこうかと手に取った訳です。

「モルグ街の殺人事件」
C・オーギュスト・デュパンが、パリで起きた凄惨な殺人事件の謎を解く、ミステリの元祖ともいえる作品。
有名すぎる作品なので、犯人知ってる状態で読みはじめましたけど、それでもかなり面白かったです。
まず、事件現場の描写だけで、これだけワクワクしたのは初めて。
それに続く、事件当時現場付近にいた人々の証言にまたワクワク。
いや、まあ、犯人知ってるから、ワクワクと同時にニヤニヤもしてましたけど(笑)
犯人知らない当時の読者は、メチャメチャ面白かっただろうなぁ。

「落穴と振子」
でっかい振り子のビジュアルイメージは映画などでお馴染みですが、原作は初めて。
主人公が延々拷問に会うだけかと思ってたら、意外なラストでなかなか面白かったです。

「マリー・ロジェエの怪事件」
ううっ。゚(ノдヽ)゚。
これはヒドイ( ´Д⊂ヽ
「モルグ街~」のデュパン再登場で、実在の殺人事件(に似た事件)を推理するという趣向なんですが、延々デュパンが推理と分析を語り続けるだけの内容でウンザリしてしまいます。
要するに、ポオがデュパンの台詞という形で、自説を披露しているだけで、小説になってないんですよね。
それに事件自体も、「モルグ街~」の様な奇想天外なものと違って、普通の殺人事件なので、地味なくせに意外と込み入っていて退屈すぎ。
ポオさんにも困ったものだ(´Д`;)

「早すぎる埋葬」
コレも超有名ですね。
でも、こんな話とは思わなかったです。
埋葬されてからの恐怖描写が延々続く話かと思ってたのですが、その辺呆気なかったのでちょっと拍子抜け。
悪くはなかったですけど。

「盗まれた手紙」
三度登場のデュパン氏。
これは、普通に推理小説になっていて安心しました(笑)
今読めば、真相はだいたい読めますけど、このタイプのトリックの元祖と思えば、大したものだなぁと思いますね。
なかなか面白かったです。




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Posted by スミレ
comment:4   trackback:0
[

thema:読書感想文 - genre:小説・文学


comment
ポオ先生、「怪奇と幻想」作ばかりクローズアップされていますが、創元の全集を読むと、バカバカしいにもほどがある風刺小説もけっこう書いておられます(^^)

バカバカしい作品の中でも最たるものは、「×だらけの社説」という短編で、「怪奇と幻想」の作家として読んでいたわたしをびっくりさせたものです。

一筋縄でいくかたではありませんぜポオ先生。

思うに、「マリー・ロジェの謎」は、現実の事件を推理作家が推理する、という手法を取った作品は「駄作」になるということをこれ以上なく示した点でミステリ史上に残る作品……といったらポオ先生信者に怒られるなあ(笑)

個人的にいちばん好きなのは、ホームズの冒険譚をもほうふつとさせる短編、「黄金虫」ですね。ドイル先生、「あの作品」と「あの作品」は絶対ここからのパクリだぞ(笑)。モルグ街なみに面白いですからぜひどこかで読んでみてください(^^)
2011/06/15 18:57 | URL | edit posted by ポール・ブリッツ
>ポール・ブリッツさん
意外とバラエティに富んだ作品を書かれてるんですね、ポオ先生。

新潮文庫の新版では、「マリー・ロジェ」は外されてるみたいですね。
さもありなんです。

「黄金虫」も今度読んで見ます。
2011/06/16 19:32 | URL | edit posted by スミレ
ブログ村のトラコミュから飛んできました。いつも興味深く拝見しています。
余談ではありますが、佐々木直次郎訳は、実は、別宮貞徳氏の「欠陥翻訳時評」で俎上に上げられた翻訳なんですよ。ポーの作品はより新しい訳でほかからも出ていますので、もし今後も読書を広げていかれるのなら、訳を選んだほうがいいかもしれません。
余計なことかもしれませんが、老婆心ながら、御挨拶も兼ねてお知らせします。
2011/06/18 09:58 | URL | edit posted by フーチン64
>フーチン64さん
初めまして。
なるほどねぇ。
古い訳だからこんなものかと思ってました(笑)。
古い作品には古風な訳の方が合いそうと思ってましたが、そうとも限らないのですね。
勉強になります。
2011/06/19 03:50 | URL | edit posted by スミレ
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