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Posted by スミレ
 
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アンソロジー『ホームズ贋作展覧会』
アンソロジー『ホームズ贋作展覧会』

ホームズ贋作展覧会

贋作・パスティーシュ・パロディ等々、バラエティ豊かな偽ホームズ譚を集めたアンソロジー。
なかなか良作揃いです。

「指名手配の男」アーサー・ホイティカー
1948年の発表当時は、ドイルの未発表作品と信じられていたとか。
そんな事はシャーロキアンの方には言わずもがなの事でしょうが。
本当の作者本人がカミングアウトするまでバレなかったのも納得なほど、正典の完コピ度が高いです。
違う点を強いて挙げれば、ドイルにしてはトリックがしっかりし過ぎてる様な気も。
ま、そんな事も、贋作と知ってるから言えるのですけど。
正典に紛れ込んでいても遜色ない出来。
面白かったです。

「珍本「ハムレット」事件~シャーロック・ホームズ氏の知られざる冒険~」ヴィンセント・スターリット
「指名手配の男」の様な完コピ作品ではないけれど、オリジナルの雰囲気は出てるし、お話として結構面白い作品です。
パスティーシュとして、良くできてます。

「狙われた男」スチュアート・パーマー
これもなかなか良く出来たパスティーシュ作品。
面白くて読後感も良いです。

「コデイン(七パーセント溶液)」クリストファー・モーリー
シャーロキアンが思いついたネタを書いてみただけって感じの超短編。
捻りが無くて、正直あまり面白くありません。
同じネタで、アシモフだったら面白い黒後家物を作れただろうなぁ。

「消えた貴婦人」アガサ・クリスティ
クリスティの「おしどり探偵」物の一篇。
ホームズのパスティーシュでは無いけど、面白いから無問題。
クリスティってほとんど読んだ事が無いのですが、こんなに上手い作家だったのかと改めて思いました。
無駄が無く、洗練されていて、それでいて、キャラも立っていて、ユーモアがあって。
うーん、面白い。
今度、このシリーズを読んでみようっと。

「怯える准男爵」オーガスト・ダーレス
ソーラー・ポンスものの一篇。
物語的にはオーソドックスなホームズ・パスティーシュでそこそこ面白いけど、語り口が野暮ったいので、ポンスはホームズほど優秀に見えないですね。
特に、洗練の極みのクリスティ作品の後で読むと、余計に野暮ったさが目立ちます。
それにしても、クトゥルー神話作品より先に、ソーラ・ポンスで初ダーレスするとは思わなんだ。

「テルト最大の偉人」アンソニイ・バウチャー
地球の文献に登場する“シェルク・オムス”なる人物は何者か?
宇宙人視点で地球の文明を分析するSF短編。
“シェルク・スペル”との同一人物説を唱える件は、“養蜂をするか、養蜂をしないか(トゥ・ビー・オア・ノット・トゥ・ビー)”のダジャレが言いたかっただけじゃん(笑)
ホームズの未解決事件の解釈が、馬鹿馬鹿しくて良いなあ。
面白かったです。

「〈引立て役倶楽部〉の不快な事件」W・ハイデンフェルト
ワトスンやヘイスティングスをはじめ、古今東西の名探偵の引立て役ばかりが集う社交クラブで起きた殺人事件の顛末を描くパロディ作品。
登場人物全員、揃いも揃ってボンクラ揃いなのが笑えます。

「名探偵誕生」マーク・トウェイン
中盤、読者からトウェインに当てた手紙が挟まれたり、ホームズの描写が悪意に満ちてたり、なんとも人を食った内容が面白いです。
ひねくれ者だなぁ、トウェインって。




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Posted by スミレ
comment:6   trackback:0
[

thema:読書感想文 - genre:小説・文学


comment
余裕がありましたら、日本版の贋作も読んでみてください。

山田風太郎先生の「黄色い下宿人」なんか、当時の「宝石」編集部をひっくり返るような大騒ぎに巻き込んだ文句なしの傑作であります。

すごいぜ!

クリスティは、うますぎるので嫌い(笑)。ノン・シリーズでは「そして誰もいなくなった」、ポアロものでは「ABC殺人事件」かな、わたしのベストは。ミス・マープルでは「火曜クラブ」もいいですよ(^^)
2011/04/17 11:56 | URL | edit posted by ポール・ブリッツ
>ポール・ブリッツさん
日本版もあるんですよね。
また探してみます。

>クリスティは、うますぎるので嫌い
なんとなく分かるような気がします(笑)
とりあえず、トミーとタペンスものと、ポールさんオススメの作品あたりから、読んでみようと思います。
2011/04/17 23:04 | URL | edit posted by スミレ
あ、大事なことを。

「アクロイド殺し」と「オリエント急行の殺人」は、ネットの情報もドラマも解説書も、もちろん文庫の解説も読まずに読むこと。

そうすれば、至福の時間を過ごせることを保証いたします(^^)

映画で見るなら、デビッド・スーシェ主演のポアロものテレビシリーズと、ビリー・ワイルダー監督の白黒映画「情婦」以外はあまり見ないほうが得策。クリスティの作品は、映像化作品に恵まれていないことでも有名で、クリスティは自作の映画が酷評されるたびに喜んだという話が伝わっております。

「情婦」は、そんなクリスティが生前唯一喜んだ作品。タイトルは、もともとは原作戯曲と同じ「検察側の証人」で、心あるクリスティファンは「情婦」なんてひどい邦題をつけた日本の映画会社を未だ許していないとか……実に面白いよくできたミステリ映画ですからテレビでかかったときには録画してぜひ。わたしがこれまで見た推理ものでは、水上勉の作品を内田吐夢監督が映画化した「飢餓海峡」と並んでベストですね(^^)
2011/04/18 18:09 | URL | edit posted by ポール・ブリッツ
>ポール・ブリッツさん
クリスティはほとんど読んだ事無い私ですが、残念ながら「アクロイド殺し」は既読でございます。
アクロイドのトリックを知らずに読む事が出来る幸せな読者って、今の御時世どれだけいるのでしょうねー。
「犯人はヤス」並みに有名ですからねぇ(´ε`*)

オリエント急行と情婦は、原作は未読ですが、映画版は見ました。
情婦は勿論ですが、オリエント急行も結構面白かった記憶があるのですが……。
2011/04/19 03:14 | URL | edit posted by スミレ
ジョークです。

ある日、老婦人が連れと一緒に列車に乗ることになりました。老婦人は、なにか読むものを買うために、駅の売店へ行きました。

やがて帰ってきた老婦人は、なぜか手には本ではなくサンドイッチをぶら下げていました。

「本を買ってくるんじゃなかったの?」

「読む本がなかったのよ」

連れの問いに、老婦人はそう答えました。

「だって売っていた本は一冊残らず、わたしが書いた本だったんだもの」

老婦人はアガサ・クリスティーだったのです(^^)



あ、「オリエント急行」は、忘れてました(^^;)

ちょっと見る機会に恵まれてないもんで。

「情婦」はいい映画ですよねえ。面白かったなあ。また見たいなあ。

ミス・マープルもの長編では、「予告殺人」もいいですよ。うまいんだよなあクリスティ。

さっきのジョークのようなせりふ、わたしもいってみたいなあ(^^)
2011/04/19 08:01 | URL | edit posted by ポール・ブリッツ
>ポール・ブリッツさん
クリスティ以外売っていない。というのは誇張だとしても、それほど売れていたって事なんでしょうね。

「情婦」は面白かったですねー。
なんかまたミステリ映画が観たくなってきました。
2011/04/21 09:57 | URL | edit posted by スミレ
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