スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Posted by スミレ
 
[スポンサー広告
リチャード・マシスン『奇術師の密室』
リチャード・マシスンの『奇術師の密室』読みました。

かつての大奇術師エミール・デラコートは、事故の後遺症から今や植物状態寸前の身体になっていた。
四肢は疎か身体は一切動かぜず、唯一動かせるのは二つの眼球のみ。
しかし、頭脳の方は齢七十三にして明晰過ぎるほどだった。
その彼が目撃する、一幕の悲劇。
いや、彼に言わせれば、受難劇であり、奇談であり、恐怖劇で、愛憎劇で、ブラックコメディで、愛の物語だ。
そして彼は語り始める……自身が目撃した一部始終を。


動く事も話す事も出来ず、目撃する事しか出来ない人物が語り手なので、物語の舞台は、ほぼ一つの部屋に限定され、さながら舞台劇のような印象の作品です。
どんでん返しと騙し合いの連続で、その手の作品の代表作『探偵スルース』や『デストラップ/死の罠』等と同趣向の作品と言えば、分かる方には充分すぎるほど伝わるかと思います。

でも、一旦物語の趣向がわかると「これも嘘だろう」「これもトリックだろう」と、まるでギシンアンキを飲んだのび太のように全てを疑って掛かってしまう為、どれだけどんでん返しがあってもあまり驚かなくなるんですよね。
それに『探偵スルース』にそっくりな部分があるのは、どうかと思いましたし。
ただ、物語自体はテンポよく流れ、退屈する事なく一気に読めます。

最後に。
扶桑社ミステリー文庫から出ていますが、あまりミステリっぽくありません。
『奇術師の密室』という邦題ですが、密室は出てきません。

  
関連記事
スポンサーサイト
Posted by スミレ
comment:0   trackback:0
[
comment
comment posting














 

trackback URL
http://sumirecinema.blog93.fc2.com/tb.php/44-5949c9bb
trackback
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。