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トマス・ウィーラー『神秘結社アルカーヌム』
トマス・ウィーラー『神秘結社アルカーヌム』

アルカーヌム

1919年、秘密結社アルカーヌムのリーダーであるデュバルが謎の死を遂げた。
アルカーヌムのメンバーであるコナン・ドイルは、デュバルの死に陰謀を感じ、独自の調査を始める。
やがてニューヨークに渡ったドイルは、若き小説家H・P・ラヴクラフトやヴードゥの女王マリー・ラヴォー、世紀の脱出王ハリー・フーディーニら、アルカーヌムのメンバーを集め、恐るべき陰謀に立ち向かっていく……!


訳者あとがきにも書いてありましたが『リーグ・オブ・レジェエンド』の映画(及び原作)にインスパイアされたようなお話で、上のあらすじにも書いた、ドイル、ラヴクラフト、フーディーニ、マリー・ラヴォー(……て人はよく知りませんが)のアルカーヌムのメンバー以外にも、新聞王ハーストや魔術師クロウリー、後に「ウィアード・テイルズ」の編集長になるライトなどなど、実在の人物をちりばめたオカルト活劇と言ったところで、そのあたりの人物名にピンとくる方なら「バカだねぇ、実にバカだねぇ」とニヤニヤしてしまうのでは無いかと思います。

本書に登場する実在の人物は、その世間的なイメージと本書であてがわれた役割以上の性格描写はあまり無く、基本人物描写浅めで、ちょっと物足りない感じです。
リーダー担当のドイルや、アクション担当フーディーニと言った具合に「スパイ大作戦」的な分かりやすい担当分けがされていて、なんかすごく軽いんですよ。

ドイルやフーディーニは、まぁイメージ通りなんですが、ラヴクラフトの扱いが酷い!
ラヴクラフトにあてがわれた役割は、「ハカセ」Σ(゚Д゚;)
「ハカセ」キャラの「悪魔学の権威」って要素も、コズミックホラーの生みの親に対して似つかわしくないのですが、もう一つの要素「ナード」がまた酷い。
基本ヘタレキャラで、様々なガジェット(無名都市でアブドゥル・アルハザードが発見した悪魔探知器とかそういうヤツ(笑))を駆使して活躍したり、少女のお風呂を覗いたりと、作者やりたい放題。
アンタ!ラヴクラフトに何か恨みでもあるのか!ヾ(*`Д´)ノ
もっとやれ!!

ただ、そう言った人物描写の軽さに加え、物語もアクションシーン中心でとても軽く、渋みや深みを求めると見事に肩透かしを食らいます。
アクションシーンも、一昔前のハリウッド映画で見た事があるようなシチュエーションばかりでヒネリに欠けます。
そんなの小説で読まされてもなぁ……(´Д`;)

あと、訳もちょっと読みにくいです。
ラヴクラフト作品の翻訳で有名な大瀧啓裕さんの訳なんですが、こういうアクション中心の簡潔な文体には合わないんじゃないかなぁと思います。



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Posted by スミレ
comment:2   trackback:0
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thema:文学・小説 - genre:小説・文学


comment
ルドルフ・シュタイナーは出てこないんですか?

……出したら学校から訴えられるか(笑)。
2009/10/14 12:15 | URL | edit posted by ポール・ブリッツ
>ポール・ブリッツさん
ブラヴァツキーの名前が出てきたのは覚えてるのですが、ルドルフ・シュタイナーは出てこなかったような。
断言は出来ませんけど。
2009/10/15 00:47 | URL | edit posted by スミレ
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